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有名な画家が描いた怖すぎる絵20枚【閲覧注意】

作者の精神状態が心配になるほど「怖すぎる絵」の画像と解説

子どもの頃、 祖母の家にあった仮面や絵が怖くて、それが置いてある部屋は近づきたくもなかったものです。

芸術は本能的に訴えかけるものがあります。人間は成長するにつれて様々な知識を身につけていき社会に定着していくのですが、そのような知識を一切合切取り払った後に残るものは、喜びや恐怖といった極めて本能的なものです。

小手先では動かない原始的な感情を突き動かすのが芸術のパワーなんですが、

今回は子どもでなくても「心がモヤモヤと動く」に違いない、パンチが効きすぎた怖い絵を紹介したいと思います。

結構グロい絵も出てくるので、そういうのが無理な方は閲覧をお止めください。 

 

 

1. ウィリアム・ブレイク「巨大な赤い龍と太陽の衣をまとった女」

18世紀イギリスに生きたウィリアム・ブレイクは現在では詩人・画家として有名ですが当時はまったくの無名。独自のレリーフとエッチングの技術を発明し、自分で描いたものを印刷まで行っていました。彼の作品には神話や想像上の生き物が登場し、幻想的な作品を数多く残しています。首が7つある「巨大な赤い龍」は、シリーズ化しており上記以外にもいくつか存在します。FFのラスボスですね、こりゃ。

 

2. サルヴァトール・ダリ「顔の戦争」

ダリは摩訶不思議な作品で有名ですが、「顔の戦争」は不思議を超えて不気味です。

 この作品はスペイン内戦直後に描かれたもので、殺しあう人間の醜悪さが表現されています。右下に手形がありますが、これはダリ本人の手形。

 

3. フランシス・ベーコン「ヴェラスケスに影響を受けたインノケンティウス10世の肖像画」

フランシス・ベーコンはアイルランド生まれの画家で、20世紀の絵画に多大な影響を与えた巨匠です。彼の描く人物や動物は、どれも顔や体が醜く歪み、見ている者に恐怖を感じさせるものが多いです。この作品は、17世紀に描かれたベラスケスの「インノケンティウス10世の肖像画」をベーコンなりに模写したもの。

確かに正確にはこういう顔だったのでしょうが、これは衣装や調度品で飾った偽りの姿に過ぎない。嫉妬と欺瞞に満ちた心をビジュアル化するとしたら、確かにベーコンの肖像画のほうが真実を描いていると言えるかもしれまえん。 

 

4. ウィリアム・ブグロー「地獄のダンテとウェルギリウス」

ウィリアム・ブグローは19世紀を代表するアカデミズム絵画の画家で、極めて写実的な絵が特徴。美少女の絵を数多く残していますが、彼の作品の中で異質なのがこれ。

 ダンテの「神曲」の一幕で、地獄を訪れたダンテとウェルギリウスは、男たちが互いに噛み付いて争っているのを見ている。悪魔は満足そうに微笑み、ダンテとウェルギリウスは「こいつらヤベえ」みたいに引いて見ている。

人間がまるで獣のようです。たぶんこのまま殺すまで戦うのでしょう。 

 

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 アレクサンドリアのアタナシウスの書いた伝記によると、聖アントニオはエジプト砂漠の旅の途中に、谷に入ったところで悪魔に殺されてしまった。しかしすぐに神によって復活させてもらい、再び旅を続けようとした。すると再び悪魔がやってきて、また彼を殺そうとした。このテーマは人気があり多くの作家が描いていますが、特に悪魔の姿が恐ろしいのはローザの作品。人間が生理的に一番嫌うであろう形状を詰め込んだ悪魔は、じっと見つめられるものではないです。

 

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 エミール・ノルデは20世紀前半のドイツの画家で、初期表現主義の代表と称されます。彼の作品の特長は、原色を用いたビビットな色使いと、物を単純化した大胆な筆使い。この作品はエミールがベルリン美術館収蔵の仮面を見て描いたもので、狙ったのかどうか分かりませんが、悪夢に出てきそうなほどの強烈なインパクトです。これ、子どもが見たら100%泣きますよね。

 

7. ヘラルド・ダヴィト「シサムネスの皮はぎ」 

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 事実が発覚し、ペルシア王カンビュセス2世に「全身の皮を剥がされての死刑」を命じられる。すでに左足はガッツリ剥がされていますね。痛い痛い…。

この絵は2つの時系列が混在しており、奥の椅子の背もたれにかけられたものは、この時剥がされたシサムネスの生皮で、座るのは次の裁判官に任命されたシサムネス息子です。

 

8. オットー・ラップ「事物を超えた心の劣化」

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 オットー・ラップはオーストリア出身の在名の芸術家で、ドローイング、フォトグラファー、デジタルアートなど多様な作品を手がけています。

果たしてこれを描いたご本人は、これが何かを説明できるんでしょうか?とにかく当時、メンタル面で格闘していたであろうことは分かります。

 

9. ティツィアーノ「皮をはがれるマルシュアス」

サテュロスのマルシュアスはギリシア神話に登場する神で、音楽の腕にたいそう自信があった。それを妬んだギリシア神話の音楽の神アポロンは、マルシュアスと音楽の対決をすることになった。勝者は「何をしてもいい」という条件で対決が行われた。

なんとアポロンは他の神を買収してマルシュアスに勝利。そしてマルシュアスの全身の皮を剥いで殺してしまった。膝に肘をかけてじっくり観察しているのがアポロン。マジでゲスいですね。

 

10. ルーベンス「嬰児虐殺」

新約聖書で、東方三博士から「メシア」の誕生を告げられたヘロデ王は、ベツレヘムとその近郊の2歳以下の嬰児を全て殺すように命じた。このテーマを描いた絵は多いですが、残酷さで際立っているのがルーベンスの作。累々と横たわる嬰児の死体は、嫌悪感をもたらすに充分です。

 

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11. アルフレッド・クビン「ウォーター・ゴースト」

19世紀後半〜20世紀前半のオーストリアの画家アルフレッド・クビンは、シンボリズムと表現主義の作家として有名で、概して暗く、幻想的な作風が特徴です。ファンタージーノベルの挿絵などを描いて生活費を稼いでいたようで、ゲルマン神話などをモチーフにした絵を多く残しています。このウォーターゴーストの詳細はよく分からないのですが、ゴーストの顔は現代のホラー映画でも通用する不気味さです。 

 

12. アルフレッド・クビン「ザ・エッグ」

左に描かれているのは女性で、妊娠しているように腹は膨れているが、その他は遺骸のようになっている。横の穴は、棺桶を収めるものでしょう。

光り輝く「生」と、冥界に向かう「死」が混在するまことに奇妙な絵です。 

 

13. ブリューゲル「死の大勝利」

農民たちが骸骨兵に追いやられ、無残に虐殺されている。一部の人間が抵抗しているものの、彼らも間もなく殺されることだろう。画面右には十字架が印字された箱が飽き、救いとばかりに人々が押し寄せているが、そのフタを開けているのも骸骨兵。箱に閉じ込められ、焼かれるか煮られるかして殺されるんだろう。

 

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15世紀オランダの画家ヒエロニムス・ボスのこの作品は、「想像力が凄すぎる」として日本でも人気があります。あまり大きいので、上記は一部のみのトリミングです。本来は三連画になっており、もっとも有名な地獄は右の図になります。

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楽器や動物、鳥、その他何とも奇怪な怪物たちが人間をなぶり殺しにする絵で、シュールレアリスムの走りとも思える奇怪な絵は、いまだに解釈を巡って議論があります。

ぼくはこの絵は大好きです。

 

15. オディロン・ルドン「笑う蜘蛛」

19世紀後半のフランスの画家オディロン・ルドンは、生涯をかけ夢の中のような幻想世界を多く描きました。当時は印象派が一世を風靡していたものの、彼の関心は目に見える表面的な世界ではなく「無意識」や「深層心理」にあったようで、悪夢に出てくるような絵を数多く残しています。

 

16. エドヴァルト・ムンク「マラーの死」

「叫び」で有名なムンクが描いた、フランス革命の指導者マラーの最期の場面です。

マラーはジャコバン派を率いて、保守のジロンド派を弾圧しますが、持病の皮膚病が悪化し、療養のために一日中バスタブの中に浸かっていました。そんな中、ジロンド派支持者の女シャルロット・コルデーに暗殺されてしまう。

このテーマは人気があるのですが、ムンクの描いた作品は独特。亡霊のように立ち尽くすシャルロット、人形のように転がるマラー。まるで映画の一場面のようです。

 

17. テオドール・ジェリコー「解剖された一部」

19世紀前半のフランスの画家テオドール・ジェリコーは、その32年の短い生涯をかけて生と死が隣り合わせの世界を描きだし、極めて写実的な作風で知られます。医学や解剖学にも関心があったようで、この作品はパリ大学の死体安置所で実際の人体の一部を見ながら描いたもの。……長い時間見てられるものじゃないですね。

 

18. テオドール・ジェリコー「切られた首」

 同じく、テオドール・ジェリコーの作品。

 細かい説明は不要ですね……。

 

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「ホロフェルネスの首を斬るユディト」のエピソードは、旧約聖書「ユディト伝」に書かれています。アッシリア王国のネブカドネツァルは、ホロフェルネスを司令官にユダヤに攻め入った。アッシリア軍に包囲されたべトリアの町は降伏寸前だったが、ユディトは一計を案じた。着飾ってホロフェルネスの元に行き、たらふく酒を飲ませた。そして酔いつぶれたのを見ると、その首を切り落とした!

カラヴァッジョが描くユディトのシーンは、パッと見は確かに残酷なんですが、光と影のコントラストが美しく、ユディトの可憐さも併せて優雅な絵になっています。

 

20. フランシス・ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」

とどめはこれ以外にないでしょう。 18世紀スペインの画家フランシス・ゴヤが晩年描いた「我が子を喰らうサトゥルヌス」。ローマ神話に登場するサトゥルヌスが、自分より偉大な者が出現することを恐れて自分の子を次々と喰っていった、という伝承を描いたもの。伝承では丸呑みにした、とされていますが、ゴヤはより狂気を際だたせるべく、頭から丸かじりさせています。

この絵はゴヤが自分の家の邸宅に飾る用の一連の作品「黒い絵」シリーズの代表作。

こんな絵を家に飾ろうとする精神状態もだいぶヤバイですよね。

 

 

まとめ

なんで我々はホラー映画や殺人事件など、恐ろしいものに魅せられるのでしょう。 神話や聖書にすらホラー要素があるから、人間の怖いもの好きは昔っからなのだと思います。

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きっと、こうやってちゃんと言葉で理性的に説明できないところに、「怖さ」の魅力があるんでしょう。

 

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参考サイト

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